楽しみながら“まちおこし”

勝�ｱ 芳雄

　企業を退社後、コミュニティの役員を２年間行い、地域の実態が見え、まちの活性化の必要を感じた時に、友人がまちおこしをめざし、平成１３年に“岡田まちづくり準備会”を立ち上げることを知り協力することになりました。その後、代表の家庭の事情で、私が代表を譲り受け、現在まで活動を続けています。

　平成１９年には“岡田ゆめみたい”に名称変更して、コミュニティの文化部会にも所属し、地域の方々の理解も得られるようになりました。これまで、まちの活性化や観光客の誘致のために、数々のイベントの企画・運営をしてきました。また活動資金を得るために、知多市コミュニティ活性化委託事業や、知多信用金庫の“夢サポート”、厚生省の健康なお年寄りづくりをするための“高齢者のサロン拠点づくり”応援基金、モリコロ基金、民間企業のボランティア応援基金等をいただき、活動の幅を広げることができました。最近では、ＮＨＫの“旅ラジ”民放のまちの紹介番組で芸能人の来訪も多くなり、番組を見て来訪される人が増えてきいます。そのために、自らボランティアガイドを行い、さらに増加する来訪者に対応するために、街並ボランティアガイド養成講座を行い、スタッフを増やし活動をしています。

　知多市には愛用水貯池を囲んで４，６００本もの梅林公園があり、毎年沢山来訪者があります。その人達に“知多木綿発祥の地”として江戸時代から昭和３０年まで栄えた“岡田の古い街並み”をご案内するために、行政に働きかけ今年度はシャトルバスを運行してもらうことができました。そのお客さん達を街並みガイドし、大変喜ばれ、また来年るからね！という声も数多く聞くことができました。

　また愛知県の観光事業啓発一環として行われている愛知県観光協会主催の観光ゼミには毎年参加して、他の市町と共同で新たな観光コースの企画・提案も行っています。平成２６年度には大府市と共同で提案したコースが１位を獲得し、モニターツアーも実施することができました。

　また、中部５県下で活動するボランティア活動団体の中から優秀な団体を表彰する、平成２６年度第１５回中部未来創造大賞にて 、“岡田ゆめみたい”のこれまでの活動が評価され『大賞』を受賞することができました。大賞をいただいた喜びをスタッフの皆で共有し、“もてなしの心”を大切に、さらに活動を進めていきたと思っています。

　色々な活動を通じて岡田のまちも知られるようになり、この１０月には中京テレビのドラマ、室井滋さん主演のマザーズIIの撮影の舞台が岡田まち古民家を中心に行われました。放映は１２月１９日がすでに決っています。

　“ まちづくり”もデザイナーの仕事です。今までの経験とノウハウを生かし、デザイナーとして、生涯現役をモットーに生きたいと思っています。デザインの領域をどんどん広げ活躍する後継者が出てくれることを期待しています。