中部デザイン協会ホームページ

○ 今月の写真
このところ、よく故郷(:金沢)へ出向いている。10月に2回そして11月にもう1回行くことになっている。自分の金沢での大学生の時代に、クラシックが流れる居心地のよい喫茶店があった。そこには決まって和服姿でいつも本を読んでいる人物がいた。後になって解ったことだが、それは五木寛之でした。五木寛之は、今の名声を得るまでは奥さんの実家のある金沢で下積み生活をしていたことがある。その当時に決まったように喫茶店で読書をしていたのだろう。そんなことがあって、何冊かの五木寛之の文庫本を読んだ。その中に好きなエッセイがある。
○朝顔の研究家の話
 朝顔はどうして朝決まった時間に見事な大輪の花を咲かせるのだろうか。学生時代に疑問を持ち、研究者となって研究し続けた女性がいました。普通私たちは朝の光を受けて花を開くのではないかと考えますが、光とか、温かい温度とか、そういうものだけでは不十分であることが分かったそうです。朝顔の蕾は朝の光の前に、それに先立つ夜の時間の冷たさと、闇の深さが不可欠である。
この文章から思うこと。豊かさに甘えきった今日の若者、彼らに骨身に堪えるような寒さ(=ひもじさ・辛さ)は体験しているのだろうか。ただただ耐えることしかないような時期を乗り越えてきて大人へと成長していくのだろうか。

(Posted by 西村知弘さん)

国際デザインセンター設立20周年記念事業を行います。
第1部:JIDフォーラム「ステキなKURASHI」
第2部:トークセッション「ナゴヤデザイン」
11月14日(水)13:30〜17:30予定、申込締切:11月9日(金)
CDAからも担当者の協力を行っています。ぜひご参加ください。詳しくはこちら

○ 中部デザイン協会では、会員の皆さんの作品展・展示会など、商用・個人を問わず、「会員からのお知らせ」に掲載します。ぜひご活用ください。
右記アドレス宛てにお送りください。

CDA理事長のつれづれ

 光を透すグラスは美しく、中のものによってさまざまな色に輝く。グラスの美しさに強く魅かれたのは、初めてのパリで出会った「ローハン」だった。唯一のお土産として購入し大切に持ち帰ったが、実は使ってみて大変な驚きと嬉しさを私に与えてくれた。


一目惚したローハン


テーブル上にはライトの方向に合わせくっきりと影が浮かぶ

 透過光で浮かび上がる繊細な柄やその口当たりの薄さは初めて経験するもので、なぜか飲み物の味も変わるような気がした。又キャンドルの明かりや強い光が当たると、テーブルに柄が映し出され大好きな木洩れ陽を感じる。器は使ってみなければ判らないなぁと痛感した瞬間だった。
「用の美」という言葉があるがグラスを実際に使用した時に感じる美しさも、生活に楽しさを与えてくれるものの一つだろう。(不要なものをそぎ落とした実用性からくる美しさ、という意味とは少し違ってしまうが・・・)
また一口毎に覗く グラス内のデザインが美しいと、わくわくする。




このグラスはワインを注ぐと・・・花が咲く

水を注いでも、きらめきが増して美しい

外見デザインに魅かれたグラスは、使ってみないと判らないことも多い。
洋服を試着してから購入するように「飲んでみて・グラスを使ってみて」決めるということはほぼ無いようで、購入し初めて使った時に現れるデザインが好みのものだと、まるでサプライズのプレゼントである。(それにしても、試用して選べるシステムがないのは、誠に残念。一部のブランドは自社商品を使用する独自のバーを持つようではあるが・・・)


グリーンのグラスで爽やかなコーディネート

容器使用のグラスと後ろに真紅の水用グラス

 グラスによっては、テーブル上のカラーコーディネートやカラーポイントの為に差し色として使用されるものもあり、飲料用としてではない使用も多々ある。
つまり中身とグラスの組み合わせは100%自由のはずだが、そうではなく一定の組合せが望ましいものもあるようだ。
 例えば下の写真、やや形の違うグラスは、同じワインをかなり違う味に感じさせてくれる。(左はボルドータイプのグラス、右はブルゴーニュタイプのグラス) なぜそのようなことが起こるかというと、グラスのデザイン(形)による香りの出方・感じ方の違いと舌のどの部分(苦み・酸味・塩味・甘味を感じる領域は異なる)に多くワインが流れるかによる味覚の違いによるようである。もちろんワインが空気に触れる面の広さの違いにより、より酸化し香りが強くたつ点も無視できない。グラス縁の角度・厚みも関連する。『シャープな飲み口はスムーズなワイの流れを生み、丸まった飲み口はワインの流れを淀ませてしまう(*)』そうである。


左はボルドータイプのグラス、右はブルゴーニュタイプのグラス


ボルドーグラスはフルーティーさを強めて苦味を押さえ、

ブルゴーニュグラスは、フルーティーさと甘味を強め、酸味を押さえる。

丸まった縁を持ったワイングラスは、ワインの酸味だけが強調された味を生む。 (=バランスが取れず美味しくない)

赤い部分はグラス内のワインの流れ方
(*)イラスト・解説:Wine Accessories Creation Co.,Ltd. HPより引用

 ワインの本場フランスで、ほぼ産地ごとに様々なデザインのグラスがあるのは、ただ何となくではなく、それぞれ土地のワインの特徴をうまく引き出し、弱点を強調しない形を選んでの差異であり、それを自然発生的に経験則から作り出した人々は素晴らしいと感心する。ボルドーのワインを頂く時はボルドーグラスが適し、甘目が好きな方はブルゴーニュグラス使用で甘さがやや強調されるという具合である。従いワインの差をチェックするテイスティング時は、ニュートラルに判断できるよう同じ形のグラスを使用する。
が、それをして・・・・・差が判るかどうかは・・・・・どうやらかなりの個人差があり、私などは何度やっても「?」そのうちに全くどれが何やら判らなくなるので、情けない。

 下は、バカラ社の壁面にディスプレイされていたグラス設計図である。様々な多くの検討を経て、一つのグラスデザインが作成されるのであろう。
さてワインと同じく醸造酒である日本酒に対しては、一般的にこれほどの器のデザイン差は見受けられない。同じく香り高い飲料ではあるが、文化の違いか味覚の違いであろうか。ただ最近では「大吟醸」「純米酒」等の違いに合わせたデザインの杯を出している器メーカーもある。

 さて、私をグラス好きにした「ローハン」だが、同じブランドの代表的デザインのものも欲しくなり・・・
『ナポレオン1世を魅了した、遠征に持ち歩くことのできる堅固かつエレガントなグラスを原点に、アルクール公爵家のために、このデザインの原型が完成』したという「アルクール」をついつい購入。
 確かに頑丈そう!(でも落とすと割れる!! ガラスだから当たり前!!)そして・・・・・・ずっしり重量感。クリスタルガラスが重いことを実感!


これも花が咲く!
 

 念のため計量してみると、アルクール512g、ローハン120g、ワインを入れた重量は前者600gに近くなる。ちょっとした手首の運動(?)トレーニング状態である。これからの超高齢社会では、使用は難しいかも・・・と本気で思ってしまう。メーカーのカタログには、外形サイズの記載はあっても重量記載は(当然)無し。
 実際、使ってみるとクリスタルの輝きにはうっとりするが、かなり重い。そして縁の厚みも相当ある。はたして両者のワインの味は?と思うが、味の違いより口当たりの感じの違いが大きい。器断面の形はさほど変わらない(両者とも上に向かい開くタイプ)ため、味の差が出にくいと推察される。
 いずれにしても「どこが違う?」「どちらがおいしい?」などとくらべっこをするのは大変楽しいものである。(くらべっこ=きちんというと「調査・検証」です・・・)


 季節は秋も深まり「芸術の秋」「食欲の秋」へまっしぐら、何を注ぐにしても グラス好きの私にとっては少々危険な時期でもある。

(著 中部デザイン協会理事 星田 博子)

美術館・ギャラリー情報の内容は保障できかねますので、お出かけの際は、展示期間・内容を各施設にご確認ください。

CDA関連・会員参加
CCDO開催イベント 11/23 国際デザインセンター設立20周年記念事業 11月14日 記念フォーラム
CDA会員開催展覧会 10/30〜11/4 2012金属造形展
CDA会員開催展覧会 9/3〜12/21 金属造形S展 ージュエリーからモニュメントまでー
CDA法人会員
セントラル・
アートギャラリー
052-951-8998
10/30〜11/4 中部クリエーターズクラブ展
  11/6〜11/11 水彩連盟会員・会友小品展
  11/13〜11/18 WORKS 2012 NCA VISUAL COMMUNICATION
  11/20〜11/25 橋田誠一個展2012
  11/27〜12/9 永山先生個展・デモンストレーション
美術館等 [ 愛知県 ]
名都美術館
0561-62-8884
CDA会員特典有
10/6〜12/16
  • 【特別展】 名都美術館開館25周年記念 麗しき女性の美 上村松園 鏑木清方 伊東深水
  1/19〜2/17
  • 【所蔵企画展】 笑門来福 清水公照展
杉本美術館
0569-88-5171
CDA会員特典有
9/20〜12/28
  • 日中国交正常化40周年/開館25周年記念特別企画 中国紀行
愛知県美術館
971-5511
9/28〜11/25 愛知県美術館・愛知県陶磁資料館コレクション企画「美しき日本の自然」
  12/21〜2/11 クリムト生誕150年記念 ウィーン1903年 クリムト「黄金の騎士」をめぐる物語
名古屋市美術館
212-0001
10/20〜12/16 青木野枝展
  1/7〜3/15 休館
名古屋市博物館
853-2655
9/29〜11/11 名古屋市博物館開館35周年記念 特別展 芭蕉−広がる世界、深まる心−
  12/1〜1/14 特別展 古事記1300年 大須観音展
  2/2〜3/17 別展 驚きの博物館コレクション −時を超え世界を駆ける好奇心−
名古屋ボストン美術館
684-0101
9/29〜12/9
  • ボストン美術館 日本美術の至宝(後期)
  1/12〜5/6
  • ドラマチック大陸―風景画でたどるアメリカ
    (同時開催)すくいとられたカタチ FORMS IN FLUX
    ボストン美術館芸術大学×愛知県立芸術大学
古川美術館
763-1991
10/13〜12/16
  • 古川美術館 特別展 伊勢に生まれし美しき使者 「女流画家 伊藤小坡の世界〜うららかなる美の巨匠」
    分館爲三郎記念館 特別展 高北幸矢インスタレーション「落花の夢」
  1/2〜3/3
  • 古川美術館新春企画展「美の旅路(仮称)」
    分館爲三郎記念館 季節のしつらえ
徳川美術館
935-6262
10/6〜11/11
  • 新館開館25周年・徳川園開園80周年記念 秋季特別展 徳川将軍の御成
  11/17〜12/13
  • 企画展示 眼で愉しむ 源氏と平家の物語
  1/4〜2/3
  • 企画展示 日本の神様大集合 徳川美術館へ初詣
岡崎市美術博物館
0564-28-5000
11/3〜1/13
  • テーマ展 あいちトリエンナーレ地域展開事業連携企画
  1/26〜3/24
  • 収蔵品展 暮らしのうつりかわり
豊田市美術館
0565-34-6610
10/13〜12/24 青木野枝
  1/12〜4/7 黒田辰秋・田中信行−漆という力
豊田市民芸館
0565-45-4039
9/11〜12/2
  • 【企画展】東北の工芸と棟方志功(日本民藝館巡回展)
  12/11〜3/3
  • 【企画展】日本の絣(かすり)
刈谷市美術館
0566-23-1636
9/15〜11/4
  • 猪熊弦一郎展 『いのくまさん』
  11/10〜12/16
  • 常設展 モノクロームの世界
メナード美術館
0568-75-5787
9/15〜11/25
  • 開館25周年記念展 舟越桂 2012 - 永遠をみるひと
  12/4〜2/17
  • 開館25周年記念 コレクション名作展T 現代日本
国際デザインセンター
4Fデザインギャラリー
4Fデザインミュージアム
265-2106
10/31〜11/5
  • 名古屋学芸大学創立10周年記念展 メディア造形学部「10年の歩み」
  11/8〜11/10
  • 名古屋学芸大学メディア造形学部デザイン学科 contact exhibition
  11/14〜11/19
  • IdcN設立20周年記念 プロフェッショナル展
  11/21〜11/26
  • IdcN設立20周年記念 なごや・キッズ・デザイン展
  11/28〜12/3
  • IdcN設立20周年記念 産官学協同によるデザインの実践 学生の仕事展
  12/5〜12/10
  • IdcN設立20周年記念 JIDA創立60周年記念事業企画展 JIDA JUNIOR START展 〜JIDA JUNIORによる未来のスマートキッチン提案〜
  12/5〜12/10
  • IdcN設立20周年記念 企業とデザイナーのパートナーシップ展 〜デザイナーが選ぶ企業のグッド・デザイン〜
  12/12〜1/6
  • IdcN設立20周年記念 伝えるデザインの力 ポーランドポスター'50-'60展
松坂屋美術館
264−3611
11/3〜11/25
  • 沖縄復帰40周年記念 紅型 BINGATA 琉球王朝のいろとかたち
  12/1〜12/9
  • 再興第97回 院展
  12/15〜1/20
  • 生誕110周年記念 ウォルト・ディズニー展
  1/26〜2/3
  • 第57回 現代書道二十人展
高浜市やきものの里
かわら美術館

0566-52-3366
11/3〜12/24
  • ブラティスラヴァ世界絵本原画展 −広がる絵本のかたち
    特別展示:日本のしかけ絵本
  2/2〜3/17
  • −東日本大震災復興祈念− みちのくの瓦 東北と三州をつなぐもの
桑山美術館
 052-763-5188
9/8〜12/2
  • 所蔵茶道具展 茶道具・取り合わせの妙 〜あなたが茶会を開くなら〜
  1/8〜2/3
  • 新春展  漆の器 −その技と美−
大一美術館
 413-6777
10/30〜4/21
  • ガレ&ドーム テーブルウェアーと香水瓶展
    現代ガラス作品展
美術館等 [ 岐阜県 ]
岐阜県美術館
058-271-1313
9/5〜10/28 開館30周年記念 マルク・シャガール −愛をめぐる追想
  11/2〜12/24 開館30周年記念 岐阜美術館の歴史 30年の歩み展
  1/22〜5/6 体感アート @県美.COM ケンビドットコム ―アボリジニからヌイプロジェクト、現代アートまで
岐阜県現代陶芸美術館
0572-28-3100
9/1〜11/11 MINO CERAMICS NOW 2012
  8/4〜12/24 岐阜県ゆかりの人間国宝 −美濃陶芸の系譜−
  11/23〜5/6 小早川コレクション 麗しのマイセン人形
  1/12〜4/14 アジア・木と土にみる"みんぞくのかたち"
美術館等 [ 三重県 ]
三重県立美術館
0592-27-2100
10/30〜12/9
  • 平櫛田中展
  1/4〜2/11
2/14〜3/24
  • コレクションの全貌展
美術館等 [ 新潟県 ]
新潟県立近代美術館
0258-28-4111
11/3〜1/14
  • GUN―新潟に前衛アバンギャルドがあった頃
  3/16〜5/8
  • 東京富士美術館所蔵 近代日本画の精華
美術館等 [ 長野県 ]
長野県信濃美術館
026-232-0052
9/22〜11/4
  • アートディレクター・太田英茂の仕事
    ミニ名品展
  11/17〜12/16
  • 工芸の世界
北澤美術館
0266-58-6000
北澤美術館新館
12/1より改称
SUWAガラスの里美術館
0266-57-2100
6/14〜11/30
  • 【北澤美術館 本館】特集展示「ガラスに映るロマンス」
  7/14〜11/27
  • 【北澤美術館 新館】幻の技法 パート・ド・ヴェールに息づく自然 樋口主明・樋口真一展