中部デザイン協会ホームページ
○ 今月の写真は「オランダ・ベルギースケッチ旅行」
愛知県デザインセンターの嘱託を終えた機会に、スケッチ旅行に出かけた。セントレア空港からインチョン空港を経由してオランダのアムステルダムに到着。早々に運河クルージングで市内を見学、次の日はバスで30分程の風車の町ザーン・センスカンヌへ、午後はヴァン・ゴッホ美術館に訪れた。3日目は高速バスによりベルギーのアントワープに、そして世界で一番小さい観光地デュルブイやナミュール等の町並みをスケッチしながら南下してブルージュに到着した。この町は13世紀頃、毛織物の交易で栄えたが、15世紀に入って港に泥がたまったため、交易が出来なくなり町は衰退した。このため中世の姿を残したまま現在に至っている。入り組んだ運河やレンガ造りの装飾をほどこした建物、教会、また鐘楼など多くの名所があり、ベルギー屈指の観光地となっている。ブルージュの一日目はベギン会修道院、愛の湖や近くのレンガ造り建物をスケッチ。二日目は朝早く起床し、運河へ直行。朝陽に照らされて、まぶしいほどに輝く市庁舎が、運河の川面にきらきらと反射する様は、遠い東の国から訪れた我々日本人に対して、最高の贈物であった。かくして、オランダ・ベルギーの観光地8ヶ所を廻り、9日間の旅は無事終った。収穫はA4スケッチブック1冊である。

(Posted by 柴田晃伸さん)
○ 中部デザイン協会では、会員の皆さんの作品展・展示会など、商用・個人を問わず、「会員からのお知らせ」に掲載します。ぜひご活用ください。また、デザインコンペにつきましても掲載いたします。
右記アドレス宛てにお送りください。

CDA理事長のつれづれ

モノの変遷1 「目薬容器」

子供の頃よく目に「ものもらい」ができた。(目のまぶたに出来る「できもの」)小さなものがだんだんと大きくなってくると、次第に痛みが増して来るのでいたたまれず母親に泣きつく。母は医者には連れて行かず、辰朗!小豆を1粒持っておいでという。なんで小豆が必要なのか解らず持って行くと、私を井戸の連れて行き、この小豆を「ものもらい」ができている目に挟んで、井戸に落とせばすぐに治ると言うのです。私は子供ながら、そんなこと起るはずがないとバカにしていた。しかし翌朝起きると、不思議に痛みが引いていた。おまじないにしては出来過ぎだが、事実痛みが引いたから信じざるを得かなかった。今考えると、最大限病んだ状態で小豆を落としたので、その後は自然に治癒していく途中であったであろうと今は思っているが、本当だったかもしれない。
昨年両親のタンスを整理していたら、パロミという名前の目薬が出てきた。その目薬はガラスで出来ている。子供の頃よく使ったのだが、すっかりと忘れていた。当時はまだ、プラスチックが普及していなくて、医者でもらう水薬はすべてガラス瓶にコルク栓がしてあるのが普通であった。
パロミの目薬容器は6角形の砲弾形状で、淡青紫色のガラスで出来ている。このガラスの本体の先端に赤ゴムの小さなゴムキャップ、後端はプッシュ機能を持ったゴム栓でシールしている。非常に単純ではあるが、ガラスという制約の中でよく考えられている。特に尾栓をプッシュする機能が素晴しい。また驚く事にキャップ、尾栓の赤ゴムが、今も老化していなく弾力があるのです。これは大変品質のいいゴムを、使っている証拠です。
パッケージに製造発売元「三宝製薬」和歌山工場、10cc、¥50.00と記されている。現在でも三宝製薬が存在しているのか、WEBで調べると現在も会社は存続している事が解った。ホームページを見ると創業昭和7年で結構古い会社である、しかし沿革に、和歌山工場や目薬製造の記載が無いので電話で尋ねた。電話のご本人や社内でも解るものが居ないのでOBに尋ねて頂いた結果、昭和30年代頃にそのような目薬を販売していた記憶があるという返事が返ってきた。(写真1、2)


1.パロミ目薬

2.パロミのパッケージ

もう昭和も遠くなったものだと気が付いた。この目薬を眺めていると映画「ALWAYS三丁目の夕日」が重なって見えてくる。
その後何10年も経ち花粉症の洗礼を受け、目薬が常備薬となった。耳鼻咽喉科で貰う目薬は円筒形で、素材も本体ポリエチレン、キャップ、ノズルはPPを使用したごく普通の容器です。しかしガラス容器から比べれば先端素材である訳です。(写真3)


3.耳鼻咽喉科の目薬

最近朝起きると目ヤニが出て、目がかすむ様になってきたのでドラックストアーへ出掛けた。目薬コーナーにはさまざまな目薬が売られている。大きく分けると4つの効用に大別できる、1疲れ目、2かゆみ目、3かすみ目、4充血/かわき目である。数あるかすみ目用でどれがよく効くのか分からないので、使い終わると別なものと買い替えていると、何種類かがたまっていた。それらを改めて眺めて見ると、それぞれにデザインや機能が工夫されていることに気付いた。
写真4、アルピタット(武田薬品)は、形が台形で色彩はガラス瓶でよく使われている茶色で、奇をてらわず素直な形状で目薬の信頼性を現している。
写真5、スマイル(ライオン)も台形状であるが、丸みのあるやわらかい形状。色彩も淡いブルーで、さわやかなイメージを出している。特に目を強調した顔のイラストは、印象的で発売以来デザインが変わっていない。確か有名デザイナーが手掛けたものと記憶している。


4.アルピタット

5.スマイル

写真6、7、新緑水(ロート)は、八角形を面カットしたキラキラしたデザインは宝石の様、従来の目薬と全く違う価値観を表現している。キャップはネジ式であるが1回転で締め付けができ、最後にロックするので、使い勝手いい。


6.新緑水

7.新緑水のノズル

写真8、9、ビタ40(ロート)は、形状も機能も全く新しい発想で、目薬容器の概念を変えたデザインとして、私は高く評価している。ビタ40にはネジはないのです。キャップを少し捻るだけで外れる。また目薬を差して目をつむりながらキャップを探すとき、キャップが大きいし、転がらない、そしてパチッンと嵌まるので大変便利。まさに、ユニバーサルデザインの好例と言えよう。


8.ビタ40

9.ビタ40のノズル

写真10、11、FX Vプラス(サンテ)は、ビタ40と同じくキャップはプッシュ方式であるが、透明な容器に黒枠を成形して差別化を図っている。またVプラスのパッケージは金と銀の2種類があるが、とても目薬とは思えない。この様なデザインの方向性は、男性をターゲットに絞ったアイテムと考えられる。


10.FX Vプラス

11.FX Vプラスのパッケージ

パミロのガラス容器から、耳鼻咽喉科でもらう目薬容器への変化は、素材の変化のみでデザイン的な進化があるとは思えない。また、アルピタット、スマイルについても、パミロの砲弾形状の延長上にあると言えよう。
液体を口元でシールすることは簡単のようで、大変難しいのです。一番単純で確実なのがネジ締め方式です。だから多くの液体物はネジ締め方式であるのです。しかしピタ40はこのネジから解放し、プッシュ方式を開発した。プラスチックの物性を最大限に活用することによって、始めて成し得た。それによってデザインも新境地を開いた。


(著 中部デザイン協会 理事長 舟橋 辰朗 2012/01/27)

美術館・ギャラリー情報の内容は保障できかねますので、お出かけの際は、展示期間・内容を各施設にご確認ください。

CDA関連・会員参加
CDA会員参加 2/15〜2/20 クリエーターズLEDデザイン展(会員多数参加)
美術館等 [ 愛知県 ]
愛知県美術館
 971-5511
2/3〜3/25
  • うつし、うつくし (所蔵作品展)
名古屋市美術館
212-0001
2/11〜3/25
  • ベン・シャーン展
名古屋市博物館
853-2655
12/22〜3/4
  • 特別展 世界遺産 ヴェネツィア展 〜魅惑の芸術・千年の都〜
古川美術館
763-1991
1/2〜2/26
  • 【古川美術館 新春企画展 】「絵で祝ふ〜招福の美」
  • 【分館爲三郎記念館】同時公開
  12/22〜3/4
  • 【古川美術館 企画展 】「花鳥〜美の世界〜」
  • 【分館爲三郎記念館】「春季公開」
徳川美術館
935-6262
1/4〜2/5
  • 特別展 名物刀剣―宝物の日本刀―
  2/11〜4/8
  • 特別展 尾張徳川家の雛まつり
名都美術館
0561-62-8884
CDA会員特典有
1/17〜3/4
  • 【特別展】名都美術館開館25周年記念 堀 文子展
杉本美術館
0569-88-5171
1/1〜4/17
  • 塔のある風景
  • 【同時開催・特別企画展】雪景色
   
  • 新・平家物語〜さし絵の世界〜
大一美術館
 413-6777
10/25〜4/22
  • 【企画展】アール・ヌーヴォーに見るジャポニスム展
    【特別展示】作品名:冨嶽三十六景 凱風快晴(1830年代) 作者:葛飾北斎
桑山美術館
 052-763-5188
1/7〜2/5
  • 開館30周年記念 「現代陶芸 −昭和の名匠を中心に−」
岡崎市美術博物館
0564-28-5000
2/11〜3/25
  • 宗廣コレクション 芹沢_介展
  4/7〜6/24
  • マンチェスター大学ウィットワース美術館所蔵 巨匠たちの英国水彩画展 〜ターナーからブレイク、ミレイまで〜
豊田市美術館
0565-34-6610
1/7〜4/8
  • 【企画展】山本糾
  1/7〜3/25
  • 【常設特別展】見えるもの/見えないもの
豊田市民芸館
0565-45-4039
12/13〜3/4
  • 【企画展】民窯-無名の職人とその仕事−
  3/13〜5/27
  • 【企画展】名誉市民 本多静雄コレクション-新収集資料展I-
刈谷市美術館
0566-23-1636
1/11〜2/19
  • 【常設展】絵本原画展
  2/21〜4/8
  • カリヤ美術しょくぶつ園
名古屋ボストン美術館
684-0101
9/17〜2/12
  • 恋する静物−静物画の世界
  3/17〜5/27
  • What's Icon of Style? 時代を彩るファッション −オードリー・ヘップバーン、ダイアナ妃、マドンナ−
メナード美術館
0568-75-5787
1/2〜4/1
  • 所蔵企画展ひかり 絵画にみる光の表現
国際デザインセンター
4Fデザインギャラリー
4Fデザインミュージアム
265-2106
2/1〜2/6
  • CODE|Souvenir 2011>>> NAGOYA+KOBE展
  2/15〜2/20
  • クリエーターズLEDデザイン展
  2/21〜2/24
  • デザイン展[日本の空間デザイン賞]
  2/22〜2/27
  • 2012中部クリエーターズクラブポスター展 LOVE
  2/29〜3/5
  • JAGDA新人賞展2011 大黒大悟・高田唯・天宅正
松坂屋美術館
264−3611
1/28〜2/5
  • 第56回 現代書道二十人展
  2/8〜2/26
  • 生誕100年記念 伊藤清永展−華麗なる女性美の表現−
  3/3〜4/8
  • スタジオジブリ所蔵 メアリー・ブレア原画展 人生の選択、母のしごと。
  4/4〜4/22
  • 第67回 春の院展
高浜市やきものの里
かわら美術館

0566-52-3366
1/2〜2/12
  • 館蔵品展
  2/18〜3/25
  • 第21回日本陶芸展
美術館等 [ 岐阜県 ]
岐阜県美術館
058-271-1313
1/11〜5/13 【所蔵品展示】リニューアルオープン記念 三幕の物語
第一幕:メセナが育む未来への遺産 田口コレクション、安藤基金コレクション 第二幕:郷土作家逍遥 第三幕:ルドン氏が見た夢
  2/10〜3/4
  • 【企画展】第6回円空大賞展
岐阜県現代陶芸美術館
0572-28-3100
11/12〜2/12
  • アラビアxフィンランド陶芸
  12/10〜3/25
  • 岐阜県陶磁器試験場の100年展
  2/12〜
  • 井田照一展 −土に挑む−
美術館等 [ 三重県 ]
三重県立美術館
0592-27-2100
2/4〜3/25
  • コレクション展 エトランジェ−異国への眼差し
美術館等 [ 新潟県 ]
新潟県立近代美術館
0258-28-4111
2/28〜4/15
  • びじゅつのあそびば
美術館等 [ 長野県 ]
長野県信濃美術館
026-232-0052
2/2〜2/21
  • 近現代の絵画 日展出品作家たち
  • 自画像・肖像画を描く
 東山魁夷館 2/2〜2/21
  • VI 麗しの大和 (2月)(東山魁夷館メンテナンスのため、信濃美術館で東山魁夷作品を展示)
  2/23〜3/27
  • VI 麗しの大和 (3月)
北澤美術館
0266-58-6000
北澤美術館新館
0266-57-2100
清里北澤美術館
0551-48-5000
12/9〜4/10
  • 【北澤美術館 新館】「パート・ドーヴェールの世界」−アール・ヌーヴォー期によみがえった奇跡の技法−