中部デザイン協会ホームページ
迎 春
2012年1月元旦

新年を健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。
平成22年創立60周年事業が、盛大な内に終えました後の本年度も、盛力的に事業展開がされていることは、ひとえに会員各位のご努力の賜と厚く御礼申し上げます。
また今年は、来年度の理事、副理事長、理事長の改選の年であります。新たな体制のもと、新たなCDAが動きだします。活力あるCDAを生み出して行きますのは、会員各位のご意志であります。
今後ともCDAをどうぞよろしくお願い致します。

理事長 舟橋 辰朗
○ 中部デザイン協会では、会員の皆さんの作品展・展示会など、商用・個人を問わず、「会員からのお知らせ」に掲載します。ぜひご活用ください。また、デザインコンペにつきましても掲載いたします。
右記アドレス宛てにお送りください。

CDA理事長のつれづれ

アノニマスデザイン6「名入れ徳利と猪口」

新年を迎え、久しぶりに集まった家族でおせち料理を頂きながら熱燗で、日本酒を楽しんでおられることでしょう。私も日本酒は大好きで、寒い日鍋料理に熱燗なんて最高!体がほんとうに温まります。
友人達との集まりや会合の後、居酒屋でのむ機会が多く、日本酒を頼むと造り酒屋の名前が入った徳利と猪口が出てくることが良くあります。徳利は各社とも注ぎ口が上に広がっていて、ボデーはすっきり形とふっくら形の2タイプがあります。数々の徳利のデザインがある中から、業務用として一番使いやすい形が選ばれてきた結果であろう。いずれもシンプルで無駄のないデザインが特長だ。
徳利で思い出すのは名入れした陶器の一升徳利です。我家にも昔あったのを思い出して納屋を探したら出てきた。名前を見ると小牧町朝日屋と屋号が、ダイナミックに書かれなかなかいい。祖父は酒好きで、辰朗!朝日屋に行って酒5合買ってきてくれんかと、よく買いに行かされたものだった。この徳利は、朝日屋で酒を買うことを条件に貸し与えられているので、屋号が目立つことは重要な条件なのです。この徳利がほんとうに1升入るのかなと思い、水で量ってみると間違いなく入った。そして注ぎ分けてみると、あのゴツイ口から以外とスムーズに注げるので驚いた。なかなかよく考えられていることを知った。この屋号の名入れの習慣が、現在の徳利と猪口の名入れにつながっていることは、想像するまでもないでしょう。写真1


1 一升徳利

前述したように、徳利のいずれも上に口広になっているのは、1升ビンから酒が注ぎやすく、猪口に注ぎやすい形状であることは言うまでもありません。さらに猪口に注ぐ時、熱くなった徳利を持つのに、そのくびれが丁度良く都合がいい。また、猪口も共通していて、ほとんどがシンプルな円筒形で白地である。白地であることや円筒形であることは、そのお酒がどの様な色をしているのか、どの様な香りがしているのかを、味わうための形なのです。千代菊や富久娘のものは、内底にあざやかで太いブルーの2重線が描かれています。これは、お酒の色を白と青とで識別するのに都合がいいからです。日本酒のコンテスト、利き酒にはこの猪口を一回り大きいものが使われるのです。
では、約2年間に出合った、ほんの1部にすぎない名入れ徳利と猪口を視て行きましょう。
写真2、菊正宗の徳利はなめらかな曲線形状で、実に美しい、また屋号も筆文字で大き目に入れて存在感がある。写真3、大関は安定感があり実にバランスの取れた形をしている。また猪口ともデザイン統一がされ、口の部分に返しが付けられていることを考えると、独自にデザインされているかもしれない。写真4、福徳長の山廃仕込は私が永年愛飲している銘柄でとても美味しいですよ。形は定番の業務用であるが、茶色の名入れが珍しい。


2 菊正宗

3 大関

4 福徳長
 

写真5、黄桜は、2010年12月60周年記念事業で京都伏見を訪ね、黄桜で飲食した折に撮ったものです。酔いのためか少々ピンボケです。デザインは定番中の定番ですね。猪口に少し段を付け、小島功のイラストで特長を出している。写真6、千代菊は、昨年11月CCDOナイトトーク事業で、堀川を屋形船でクルージングしながら食事をした折、出逢った。徳利は片口の定番に菊の花をあしらった。猪口は内底に利き酒用のブルーの2重線が付けられている。写真7、金虎は名古屋では数少ない造り酒屋であるが、酒はなかなか飲み口がいい。徳利は、名前のようにダイナミックで民芸調、注ぎ口が三口になっているのが特長。


5 黄桜

6 千代菊

7 金虎
 

写真8、9、富久娘は瀬戸の陶器商からいただいた。細くシャープな注ぎ口に模様をあしらい、ボデーは卵形に豊かにふくらむ、このコントラストがとても美しい。猪口は、まさに利き酒用そのもの。写真10、ふっくら形の大関であるが、非常にふくよかな形にエクボのような、持ち形がアクセントになっている。細身形の大関とどの様に使い分けられたのであろうか。写真11、最後は紹興酒、時々行く小さな中国料理店の棚に、ガラスの徳利と猪口を見つけた。紹興酒にも名入れの習慣があることを初めて知る。表示の色が赤であることは、いかにも紹興酒らしい。また猪口のカットグラス形状は、中国人好みを感じる。


8 富久娘

9 富久娘猪口

10 大関

11 紹興酒

以上比べてみると、基本形は定型的であるが各社同じものはなく、それなりに特長付けている。共通するアノニマス性の中に、強い企業意識が感じられると共に、実用性が高く余分なものをそぎ落とした形は、普遍性への美しさが感じられる。
もし居酒屋でこの様な名入れの酒器に出合われたら、一度じっくりと眺めてみて下さい。


(著 中部デザイン協会 理事長 舟橋 辰朗 2011/12/29)

美術館・ギャラリー情報の内容は保障できかねますので、お出かけの際は、展示期間・内容を各施設にご確認ください。

CDA関連・会員参加
CDA会員 1/7〜1/22 杉本充展 -硼砂カゼインテンペラとア・コッセ技法による-(杉本充)
CDA会員 〜1/9 木のおもちゃ展(樋口一成)
美術館等 [ 愛知県 ]
愛知県美術館
 971-5511
11/11〜1/22
  • 生誕100年 ジャクソン・ポロック展
  2/3〜3/25
  • うつし、うつくし (所蔵作品展)
名古屋市美術館
212-0001
2/11〜3/25
  • ベン・シャーン展
名古屋市博物館
853-2655
12/22〜3/4
  • 特別展 世界遺産 ヴェネツィア展 〜魅惑の芸術・千年の都〜
古川美術館
763-1991
1/2〜2/26
  • 【古川美術館 新春企画展 】「絵で祝ふ〜招福の美」
  • 【分館爲三郎記念館】同時公開
  12/22〜3/4
  • 【古川美術館 企画展 】「花鳥〜美の世界〜」
  • 【分館爲三郎記念館】「春季公開」
徳川美術館
935-6262
1/4〜2/5
  • 特別展 名物刀剣―宝物の日本刀―
  2/11〜4/8
  • 特別展 尾張徳川家の雛まつり
名都美術館
0561-62-8884
CDA会員特典有
1/17〜3/4
  • 【特別展】名都美術館開館25周年記念 堀 文子展
杉本美術館
0569-88-5171
1/1〜4/17
  • 塔のある風景
  • 【同時開催・特別企画展】雪景色
   
  • 新・平家物語〜さし絵の世界〜
大一美術館
 413-6777
10/25〜4/22
  • 【企画展】アール・ヌーヴォーに見るジャポニスム展
    【特別展示】作品名:冨嶽三十六景 凱風快晴(1830年代) 作者:葛飾北斎
桑山美術館
 052-763-5188
1/7〜2/5
  • 開館30周年記念 「現代陶芸 −昭和の名匠を中心に−」
岡崎市美術博物館
0564-28-5000
12/3〜1/29
  • 【企画展】村山槐多の全貌
  2/11〜3/25
  • 【企画展】宗廣コレクション 芹沢_介展
豊田市美術館
0565-34-6610
1/7〜4/8
  • 【企画展】山本糾
  1/7〜3/25
  • 【常設特別展】見えるもの/見えないもの
豊田市民芸館
0565-45-4039
12/13〜3/4
  • 【企画展】民窯-無名の職人とその仕事−
  3/13〜5/27
  • 【企画展】名誉市民 本多静雄コレクション-新収集資料展I-
刈谷市美術館
0566-23-1636
10/3〜1/10
  • 臨時休館
  1/11〜2/19
  • 【常設展】絵本原画展
  2/21〜4/8
  • カリヤ美術しょくぶつ園
名古屋ボストン美術館
684-0101
9/17〜2/12
  • 恋する静物−静物画の世界
  3/17〜5/27
  • What's Icon of Style? 時代を彩るファッション −オードリー・ヘップバーン、ダイアナ妃、マドンナ−
メナード美術館
0568-75-5787
1/2〜4/1
  • 所蔵企画展ひかり 絵画にみる光の表現
松坂屋美術館
264−3611
12/3〜1/22
  • 日中国交正常化40周年記念 地上の天宮 北京・故宮博物院展
  1/28〜2/5
  • 第56回 現代書道二十人展
  2/8〜2/26
  • 生誕100年記念 伊藤清永展 −華麗なる女性美の表現−
高浜市やきものの里
かわら美術館

0566-52-3366
1/2〜2/12
  • 館蔵品展
  2/18〜3/25
  • 第21回日本陶芸展
美術館等 [ 岐阜県 ]
岐阜県美術館
058-271-1313
10/12〜1/15
  • 【企画展】ドキュメンタリー岐阜135
  1/11〜5/13 【所蔵品展示】リニューアルオープン記念 三幕の物語
第一幕:メセナが育む未来への遺産 田口コレクション、安藤基金コレクション 第二幕:郷土作家逍遥 第三幕:ルドン氏が見た夢
  2/10〜3/4
  • 【企画展】第6回円空大賞展
岐阜県現代陶芸美術館
0572-28-3100
11/12〜2/12
  • アラビアxフィンランド陶芸
  12/10〜3/25
  • 岐阜県陶磁器試験場の100年展
  2/12〜
  • 井田照一展 −土に挑む−
美術館等 [ 三重県 ]
三重県立美術館
0592-27-2100
11/8〜1/22
  • イケムラレイコ うつりゆくもの
  2/4〜3/25
  • コレクション展 エトランジェ−異国への眼差し
美術館等 [ 新潟県 ]
新潟県立近代美術館
0258-28-4111
11/3〜1/15
  • 借りぐらしのアリエッティx種田陽平展
  2/28〜4/15
  • びじゅつのあそびば
美術館等 [ 長野県 ]
長野県信濃美術館
026-232-0052
12/24〜1/10
  • 新春特別企画 屏風の彩り (第1展示室)/美術館でおしゃべりしよっ!2011−絵をみて話そう みんなで話そう− (第2展示室)
  12/24〜1/29
  • 版画の世界 オノサト・トシノブ、靉嘔、池田満寿夫
  2/2〜2/21
  • 近現代の絵画 日展出品作家たち
  • 自画像・肖像画を描く
  3/9〜3/25
  • 新収蔵作品展
 東山魁夷館 12/1〜1/31
  • V 中国を行く
  2/2〜2/21
  • VI 麗しの大和 (2月)(東山魁夷館メンテナンスのため、信濃美術館で東山魁夷作品を展示)
  2/23〜3/27
  • VI 麗しの大和 (3月)
北澤美術館
0266-58-6000
北澤美術館新館
0266-57-2100
清里北澤美術館
0551-48-5000
12/9〜4/10
  • 【北澤美術館 新館】「パート・ドーヴェールの世界」−アール・ヌーヴォー期によみがえった奇跡の技法−