中部デザイン協会ホームページ
○ CDA交流会員委員会 クルージング報告
8月5日(金)、ヨット・クルーザー体験とクルーザー開発講話セミナーが無事終了しました。
CDA60周年を終え新たな活動を模索中、交流会員委員の瀬戸壽司様から今回の企画案をいただき、多くの方々のご協力もあり実現いたしました。
改めまして、クルーザー開発の講話をしてくださいましたトヨタ自動車株式会社マリーン事業部の秋山様・池田様、そして株式会社槌屋の飛永様、お世話になりましたクルーの方々、多大なご協力をいただきました企業・ご関係の皆様へ、深くお礼申し上げます。・・・
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○ 今月の写真
その昔「いつかは、クラウン。」というコピーがありましたが、メガネ愛好者には
「いつかは、ミクリ。」ですね(笑)
念願の(憧れの?)アラン・ミクリのフレームを手にしてから一年。
すでに自分のキャラクターの一部になっています。

(Posted by 櫛田康代さん)
○ 中部デザイン協会では、会員の皆さんの作品展・展示会など、商用・個人を問わず、「会員からのお知らせ」に掲載します。ぜひご活用ください。また、デザインコンペにつきましても掲載いたします。
右記アドレス宛てにお送りください。

CDA理事長のつれづれ

暖簾の役割と機能

のぼり旗を取材していた時、のれんも気になっていて、何時か書こうと思っていた。昨年の8月初旬、クラフトデザイン中部の事業で瀬戸を訪問する企画があった。窯屋等を保存している地区を訪れた時、1軒の駄菓子屋さんに出合った。その店先には大きな青い無地の暖簾がかかげられていた。駄菓子屋さんなのにカッコウいいなと思った。店に入ると、何と10円、20円、30円の昔懐かしい子供菓子が並んでいた。これらの菓子を、日光から守るための暖簾であった。これがのれん本来の目的の1つで、「のれん」の起こりでもある。(写真1、2)


1 瀬戸の駄菓子屋さん

2 懐かしい駄菓子

平安期には、この様に軒先に下げて、日除け、ほこり除け、雨除け、風除け、さらには人目除けとして機能していた。それが鎌倉、室町と時代が進むにつれ、商家が屋号や家紋を入れはじめる。さらに江戸時代に入ると、大店は店いっぱいに暖簾を掲げ、威厳と共にブランド構築に躍起となった。歌川広重の「名所江戸百景」には暖簾を下げた大店が数枚描かれている。その一つ「するがてふ」、当時富士山が見える通りとして有名で、そこに大店越後屋がデェ〜ンと店を構えているのは凄い。今日に三越と三井銀行として存在していることも凄い。(写真3)その二「下谷広小路」に、当時の大店である松坂屋が大きく描かれているが、当時の松坂屋の威光が印象的だ。(写真4)同じく広重の「東海道五拾三次」の中に「鳴海・名物有松絞」があり、絵の手前の商店は今も続いている竹田嘉兵衛商店が描かれている。(写真5)現当主の竹田浩己さんとは、絞り会議以来のお付合い。当時は店が開放され、絞りゆかたを販売する様子が描かれている。この竹田商店の軒先には、紺地の短い暖簾が下げられ、当時の繁盛ぶりが垣間みられる。


3 広重「するがてふ」

4 広重「下谷広小路」

5 広重「鳴海・名物有松絞」

さて名古屋市内でこれはという暖簾を探すのは至難の業、予めそれなりに歴史のある店を目指していかないと出会えない。京都と違い名古屋は戦争でほとんど焼けてしまい、老舗のたたずまいが無くってしまったことが、大きな原因と思われる。何とか撮った名古屋の「のれん」をご覧下さい。(写真6〜11)


6 両口屋(和菓子)

7 山本屋(うどん)

8 板角(海老せんべい)

9 大須(ういろう)

10 雀踊(ういろう)

11 六十一万石(和菓子)

また、私も昔くぐったことのある縄のれん、ず〜と探してやっと1軒を見つけるが、今風焼き鳥チェーン店でイメージが違う。本来は少し古びた建家に太めの縄が下がり、その横には赤提灯が下がっていた。のれんを分けて入ると、"へ〜い、いらっしゃい!"と威勢のいい声が飛ぶ。熱燗2合!"ヘ〜いおまちを!"であったが、名古屋の中心街では全く見かけなくなってしまった。(写真12)


12 縄のれん(焼き鳥/黒川)

この様に暖簾を撮り始めると、「のれん」にはいろいろな種類があることが解ってきた。調べると、幅と長さに定尺があって、その長短によって呼名が変わる。
「標準のれん」布丈鯨尺三尺(1m13p)、横巾は三巾(みの)が標準で、一布(ひとぬの)の巾が43p。(写真13)
「半のれん」定尺の半分の長さで一尺五寸(約56p)店の商品や様子が見える寸法。(写真14)
「長のれん」布丈四尺二寸(1m60p)の長のれんは、日射しをさけ商品を保護することが目的。(写真15)
「水引のれん」布丈40pの一番短いのれんで、軒先に一日中掲げているものをいう。(写真16)
「太鼓のれん」一枚布の上の乳(ちち)に竹を通し、下は石等の重しを付けて張ったもの。風にゆられるとバーンと音がすることから、太鼓のれんと呼ぶようになった。(写真17)
「縄のれん」縄に店の煙や油がついいるので、ハエ除けになるとも言われた。また透けて見えるので、中の混み具合が一目で分かっていい。(写真12参照)
以上が主なのれんですが、他にもいく種類かありますが、一般的でないので省きます。


13 標準のれん

14 半のれん

15 長のれん(京都)


16 水引のれん

17太鼓のれん(京都)

私にとって「のれん」は、その店がやっているのか、やっていないのかの目印です。風に揺れるのれんは遠くからも一目で分かるし、何か寄っていらっしゃいと、美人女将?から誘われているような、錯覚を覚える。あぶない!あぶない!このように「のれん」には、いろいろな意味が込められているのです。
店の信用や名声を表現する言葉として「のれんを守る」「のれんにかかわる」「のれんを汚す」などと表現されてきた。昔老舗の奉公人が最後に「のれん分け」を貰うのは成功ストーリー。「のれんを継ぐ」となると歴史ある屋号を継ぎ、大きな責任を負うことになるのです。この様に「のれん」一枚に、さまざまな意味が込められていると共に「店の顔」として重要な役割を荷なっている。「のれん」のデザインは、その店の屋号や業種を表現し、さらには店構えとも調和していなければならない。
今年の7月初旬京都に用事があって出掛けた折、半日のれんを取材したが、瞬く間に名古屋の一年以上に相当する、のれんが収録できてしまった。しかも何れも、店のたたずまいと暖簾との関係が素晴しい。数が多すぎてすべてをご覧できませんが、代表的な「のれん」をお見せします。(写真18〜23)


18 白地のれん

19 京料理

20 一保堂(お茶店)

21 平安殿(京菓子)

22 嵩山堂(和文具)

23 におい袋店

私の家は、門があっても門扉はありません、ですから誰でも自由に出入りができます。しかし、扉が無くても用無きものは入ってはならぬという、目に見えない決まりがあるのです。すなわちそこには「結界」が存在しているのです。 暖簾の重要な機能に、この結界があるのです。のれんをくぐれば簡単に入れるが、「のれん」には無用の者立入るべからずという、結界があるのです。その象徴的な「暖簾」が祇園のお茶屋「一力」です。ここに私が入るのには、何かのご縁が無い限りまず無理でしょう。(写真24)


24 一力(お茶屋)

この様に永い歴史が培って出来上がった暖簾の伝統文化は、今の世も街をいきいきとさせ、さらに街に潤いを醸し出すデザインです。これは世界に誇れる「ジャパンデザイン」であると考えます。
この様な伝統の暖簾も新たな時代の流れの中で、新たな「のれん」の形が生まれつつあります。それは3つの方向です。 その1、のれんの形は同じでも、今的な食べ物や料理店、ファッション店の出現で、新たな「のれん」のデザインが生まれている。(写真25〜27)
その2、染色技術からプリンター技術による表現の多様化です。それはマークやブランドの表現から商品内容を写真やロゴで表現する方向です。(写真28〜30)
その3、大型化です。郊外では敷地が広く取れるので店舗が大型化する。名古屋市内では店舗のビル化が進んでいるので、高い間口が可能となり、今までの暖簾の定尺サイズの概念を超えた「のれん」が出現してきた。(写真31〜33)


25 フランス料理(京都)

26 お好み焼き

27 はらドーナッツ


28 かに本家

29 ヤマザキマザック美術館

30 ファッションビル(京都)


31 一刻堂(ラーメン/郊外)

32 畳畳(創作料理)

33 ヤマザキマザック美術館

以上のれんについて考察してきたが、これからは伝統としての暖簾の良さを活かしながら、新たな時代に相応しい「のれん」のデザインが求められているのです。それは、動く広告としての魅力をさらに高めて行くことではないかと考えます。
丁度この原稿を書いているとき、三菱自動車元デザイン部長の三橋慎一さんから、同僚の石井さんが京暖簾を描いたスケッチ展の案内を頂いた。偶然とはいい、何とも不思議なご縁です。三橋さんのご自宅はギャラリーになっているのです。とてもすてきなギャラリーです、場所も銀閣寺の近くでとても素晴しい環境です。ぜひお出掛け下さい。(写真34)


34 水彩画京暖簾(アートライフみつはし)


(著 中部デザイン協会 理事長 舟橋 辰朗 2011/08/21)

参考図書 「暖簾」高井 潔著 「名所江戸百景(一)」「東海道五拾三次」(株)集英社

もう一つ三橋さんに関連した情報提供です!
実は三橋さんのお嬢さま三橋桜子さんは、チェンバロ奏者です。
日にちが直近ですが、名古屋で演奏会が行われます。興味がありましたら連絡を取って下さい。
 月日 9月4日(日)13:30-15:00
 場所 宗次ホール 名古屋市中区栄4-5-14(地下鉄栄駅より東へ4分)
 電話 052-265-1718
 チケット 2,000円(全自由席)

美術館・ギャラリー情報の内容は保障できかねますので、お出かけの際は、展示期間・内容を各施設にご確認ください。

CDA関連・会員参加
CDA交流・会員委員会 9/2 第1回トークの場「デザイナーの戦略と戦術」
美術館等 [ 愛知県 ]
愛知県美術館
 971-5511
7/9〜9/4
  • 東北復興応援特別企画 棟方志功 祈りと旅
    【中止:プーシキン美術館 フランス絵画300年】
  9/16〜10/30
  • 島田章三展
  11/11〜1/22
  • 生誕100年 ジャクソン・ポロック展
名古屋市美術館
212-0001
6/25〜9/4
  • レンブラント 光の探求/闇の誘惑
  9/13〜10/23
  • 平松礼二展
名古屋市博物館
853-2655
10/22〜12/4
  • 狂言共同社結成120周年記念 特別展 狂言でござる−狂言共同社と尾張の狂言
  12/22〜3/4
  • 特別展 世界遺産 ヴェネツィア展 〜魅惑の芸術・千年の都〜
古川美術館
763-1991
7/23〜9/25
  • 【古川美術館 企画展 】「鑑賞の愉しみ」
  • 【分館爲三郎記念館 夏季特別公開】「根付の楽しみ〜掌の小宇宙〜」
  10/15〜12/18
  • 【古川美術館 開館20周年記念特別展 】「名品の彩り 古川美術館の20年」
  • 【分館爲三郎記念館 特別公開】「作家たちの古今〜20年の歩み」
徳川美術館
935-6262
7/30〜9/19
  • 企画展示 徳川の姫君
  9/23〜11/6
  • 秋季特別展 宮廷の雅 -有栖川宮家から高松宮家へ-
  11/12〜12/11
  • 企画展示 国宝 源氏物語絵巻に挑む -東京藝術大学 現状模写-
名都美術館
0561-62-8884
CDA会員特典有
7/30〜9/4
  • 【夏休み特別企画展】からくり人形の息吹 萬屋仁兵衛の世界
  9/19〜10/23
  • 【所蔵作品展】名都美術館コレクション1 爽秋
杉本美術館
0569-88-5171
4/21〜9/20
  • 杉本健吉が描いた「牡丹」
  • 特別企画「興福寺と阿修羅」
   
  • 「秋を描く」
  • 特別企画「ハイキングへ行こう」
大一美術館
 413-6777
4/26〜10/23
  • ガレ・ドームを中心に アール・ヌーヴォー&アール・デコ ガラス展
    【同時開催】現代ガラスアート展
桑山美術館
 052-763-5188
9/6〜12/4
  • 開館30周年記念 「茶道具特別展 〜『桑山美術館所蔵品選』より〜」
  1/7〜2/5
  • 開館30周年記念 「現代陶芸 −昭和の名匠を中心に−」
岡崎市美術博物館
0564-28-5000
8/6〜9/25
  • 【収蔵品展】名品コレクション100選―ピカソから村上隆まで―
  10/8〜11/20
  • 【テーマ展】浄土へのいざない ―三河浄土宗寺院の歴史と美術―
  12/3〜1/29
  • 【企画展】「村山槐多の謎」展 (仮称)
豊田市美術館
0565-34-6610
9/17〜12/25
  • 【企画展】小川待子−生まれたての〈うつわ〉
  • 【常設特別展】新・陶・宣言
  1/7〜4/8
  • 【企画展】山本糾
  • 【常設特別展】見えるもの/見えないもの
豊田市民芸館
0565-45-4039
6/7〜9/4
  • 【企画展】手仕事の現代日本
  9/13〜12/4
  • 【企画展】(仮)日本民藝館優品展
刈谷市美術館
0566-23-1636
9/3〜10/2
  • 【常設展】没後10年 上原欽二展
  10/3〜1/10
  • 臨時休館
  1/11〜2/19
  • 【常設展】絵本原画展
名古屋ボストン美術館
684-0101
9/17〜2/12
  • 恋する静物−静物画の世界
メナード美術館
0568-75-5787
6/28〜9/4
  • 所蔵企画展  夏−サマーdeミュージアム
  9/15〜12/23
  • メナード美術館コレクション名作展
松坂屋美術館
264−3611
9/3〜10/10
  • 松坂屋創業400周年・松坂屋美術館開館20周年記念 川合玉堂展 ?描かれた日本の原風景ー
  10/19〜11/27
  • 松坂屋創業400周年・松坂屋美術館開館20周年記念 茶碗 今を生きる ?樂歴代と時代を語る名碗(仮称)ー
  12/3〜1/22
  • 日中国交正常化40周年記念 地上の天宮 北京・故宮博物院展
高浜市やきものの里
かわら美術館

0566-52-3366
8/6〜9/25
  • -「鎖国」の中の輝き、長崎の粋をみる- 長崎歴史文化博物館収蔵品展
  10/1〜11/6
  • 2011イタリア・ボローニャ 国際絵本原画展
  11/12〜12/25
  • 八奏工芸展
  1/2〜2/12
  • 館蔵品展
  2/18〜3/25
  • 第21回日本陶芸展
美術館等 [ 岐阜県 ]
岐阜県美術館
058-271-1313
7/4〜10/3
  • 休館
  10/12〜1/15
  • ドキュメンタリー岐阜135
岐阜県現代陶芸美術館
0572-28-3100
9/16〜11/27
  • 魅惑の北欧アールヌーヴォー 塩川コレクション ロイヤル コペンハーゲン・ビング オー グレンダール
  9/16〜10/23
  • モザイクビエンナーレ'11
    手と心と話した アール・ブリュット美濃展
  11/12〜2/12
  • アラビア×フィンランド陶芸
  12/10〜3/25
  • 岐阜県陶磁器試験場の100年展
  2/12〜
  • 井田照一展 −土に挑む−
美術館等 [ 三重県 ]
三重県立美術館
0592-27-2100
7/9〜9/4
  • ユーモアのすすめ 福田繁雄大回顧展
  9/10〜10/23
  • 藤島武二・岡田三郎助展
  11/8〜1/22
  • イケムラレイコ うつりゆくもの
  2/4〜3/25
  • コレクション展 エトランジェ−異国への眼差し
美術館等 [ 新潟県 ]
新潟県立近代美術館
0258-28-4111
9/3〜10/10
  • 美の軌跡―デューラーから中村彜まで 前川誠郎の美学
  11/3〜1/15
  • 借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展
  2/28〜4/15
  • びじゅつのあそびば
美術館等 [ 長野県 ]
長野県信濃美術館
026-232-0052
9/10〜10/16
  • 没後100年 菱田春草展 ─新たなる日本画への挑戦─
  10/27〜12/18
  • 五感でアート PartII
 東山魁夷館 7/28〜9/27
  • III 日独交流150周年記念 ドイツ・心の旅路
  9/29〜11/29
  • IV 巡りゆく日本の山河
  12/1〜1/31
  • V 中国を行く
  2/2〜2/21
  • VI 麗しの大和 (2月)(東山魁夷館メンテナンスのため、信濃美術館で東山魁夷作品を展示)
  2/23〜3/27
  • VI 麗しの大和 (3月)
北澤美術館
0266-58-6000
北澤美術館新館
0266-57-2100
清里北澤美術館
0551-48-5000
3/29〜9/25
  • 【北澤美術館新館】企画展「ルネ・ラリックと香りの世界」
  7/16〜12/6
  • 【北澤美術館本館】特集展示 何に使われたでしょう
  9/17〜11/27
  • 【北澤美術館本館】北澤美術館コレクション 京都画壇の精華
  9/6〜11/30
  • 【清里北澤美術館】野村陽子 植物細密画展
  7/2〜11/30
  • 【清里北澤美術館】佐藤透 コア・ガラス展
  7/9〜9/4
  • 【清里北澤美術館】伊東修身 陶芸展