• 60周年記念事業は、着々と計画が進んでします。会員の方には、先日計画書をお送りしました。今回は全員参加が目標です。
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中部デザイン協会ホームページ
「会員からのお知らせ」に「手づくりピンホールカメラ展」と「現代いけばなアート展(あいちトリエンナーレ2010パートナーシップ事業)」を掲載しました。どちらも9月1日からの開催です。
「写真」 あいちトリエンナーレ2010が開催中です。デザインと芸術の違いはありますが、大いに刺激を受けてきました。(編集者B)
○ 中部デザイン協会では、会員の皆さんの作品展・展示会など、商用・個人を問わず、「会員からのお知らせ」に掲載します。ぜひご活用ください。また、デザインコンペにつきましても掲載いたします。
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CDA理事長のつれづれ

アノニマスデザイン4 「のぼり旗」

ご覧の広告旗を「のぼり旗」といいます。兎に角街角や道路のあちこちで無数といっていい位、旗めいています。まさに戦国の様相です。それは、生れが室町〜戦国時代であるので、その血筋を引いていることが、旗の歴史を調べている中で解ってきた。
戦場では敵味方が解るような目印が必要で、色々なものが考えられた。それらのことを「指物」(さしもの)と呼ぶ。その中心になるのが旗で「旗指物」して生まれる。現在と同じものが室町時代(1463年)畠山政長によって考案されたことが、「旗指物と軍装」の中に記されている図1。図をよく見ると政長陣は乳付(ちつき、旗を竿に止めている細い布。犬の乳首が並んでいる様から)幟旗(のぼりばた)であるが、相手方の畠山義就陣は「流れ旗」を使っている。目立ち方や使い易さが歴然、さらにこの戦いで政長が戦勝したことで、各武将が真似て戦いごとに広まった。


図1

冒頭に述べたように戦いの血筋があることがこれでお解りでしょう。今まさに店どうし、商品どうし、企業どうしが熾烈な戦いをしているのです。 この広告のぼり旗については後述にして、今も続いている歴史のある「幟旗」について取材をした。まず社寺のぼり旗、(写真1)テレビ塔北に当協会の賛助会員であるセントラル画材社があります。そのすぐ目の前に小さな金比羅神社が祀られている。セントラル画材さんの繁栄は、この金比羅神社のお陰かなと?余分なことを思ったりも。そこに大のぼり旗が2基備えられ、さらに片側に小のぼり旗列が旗めいている。この「のぼり」は、神の招代(おぎしろ、神が地上に降臨するときの梯子)で神を招き加護を願うものです。また白旗であることは、清浄無垢で神を招くのに最も適した色です。また今年3月に紹介した「へちま寺」(写真2)は、赤の「のぼり」あったが赤は、魔除けに色として用いられている。いずれの色も神の加護を得るために重要な色です。私の檀家寺のお稲荷さんは、真っ赤隣の天満宮は真っ白です。この様に白と赤は神に対して大変重要な色であることが、お解りでしょう。(写真3、4)





少し身近では、男の子が生まれると5月の節句まで鯉のぼりを、立てる習慣があります。我家には男の子が、現れなかったのでついぞ望むべくもなかった。しかし、我家の東隣には男の子が生まれたので、豪華な鯉のぼりが誇らしげに旗めいている。それを私は、うらめしく眺めているのだ。だがこの鯉のぼりには「のぼり旗」が立っていないのです。しかし刈谷で観た鯉のぼりには武者絵の「のぼり旗」が堂々と立っているのです。さらにのぼりには「涼太」と染められ誇らしげである。この違いに歴史的な意味があることを、町内の長老から聞かされていた。「わしらの村は、関ヶ原の戦いで負けたので挙げられんのや!」その事から毎年神明社で行う、お祭り、正月などの祝いに、のぼりは挙げないのです。この様に身近かな風習の中にも、古戦の影響をいまだに引きずっているのです。(写真5、6)
5月の御園座は「五月花形歌舞伎」がにぎにぎしく公演。役者の名前を染めたのぼりが十数本掲げられ、公演の雰囲気を盛り上げている。
また色々問題となった大相撲名古屋場所ではあるが、相撲の「のぼり旗」はデザインも色使いも独特で、かつ華やか。写真の一番奥に白鵬の名前が見えるが、のぼりにはひいきの力士や相撲部屋の名が、大きく掲げられており目当ての力士を探すのも楽しみの一つであるし、ワクワク感を一層高めてくれる。(写真7、8)


5隣の鯉のぼり

6刈谷の鯉のぼり

7御園座

8名古屋場所

これらから生まれた現在の「広告のぼり旗」は、当初細竹に針金を曲げたもの差して使っていたので、旗の長さや大きさに対応できない難点があった。それが1970年頃に、縦にも横にも調整ができるポール型の「のぼり旗」が出現して一挙に広まった。このポール形の「のぼり旗」を誰が考えだしたのか、今の段階ではまだ調べ切れていない。開発当時に実用新案や特許の出願がなされていれば、解るかもしれない。もしどなたか開発者をご存知ならば教えて頂きたい。
この、のぼり旗を室町時代の畠山氏が考案したことを知っているのは、ごく一部の専門家、また現在のポール形の開発者も特定できない状況において、この「広告のぼり旗」は世界に誇れるアノニマスデザインと位置付けたい。
この様な、のぼり旗が最も活躍しているが、都市から延びる幹線道路沿いの店、店である。ドライバーにいかにアッピールできるかが、最大の狙いであるから、おのずと加熱するのである。その様相を幾つか追った。
一番加熱しているのが、ガソリンスタンドとパチンコで、競争が熾烈だからデザインも色も強烈なうえ、旗の数も多いので一番目立つ。(写真9、10、11、12)
二番目が、中古車とカー用品で、その時すぐに店に行かなくても後の利用のために、印象付けておく必要があるので派手になる。(写真、13、14、15、16)
三番目が、飲食店で各種の飲食業がある中で特に際立つのが、ラーメン、うどん、カレー、牛丼、焼肉である。(写真、17、18、19、20)


9スタンド1

10スタンド2

11パチンコ1

12パチンコ2

13車販売

14バイク販売

15カー用品1

16カー用品2

17ラーメン

18うどん

19カレー

20牛丼

一〜三番の旗は、同じ旗を何本も立て繰り返すことで視認性を高め、また風によって旗めくのでその効果はさらに高まる。このように、連続設置はのぼり旗の鉄則ようだ。 四番目が、公共性の企業であるタバコと宝くじ。歴史もあり、かつ競争相手も無いので店に1本立ててのんびりしている。しかし1本でもデザインが明快であるので、効果は充分にある。(写真21、22)
5番目、私が一番気になっている光景。いろいろな旗を歩道に勝手放題に並べ、周囲や街並のことも考えず我がままな状況写真23。もう一つは写真24ように旗が古くなり、色あせている状況。これでは旗の魅力も効果もない上に,知らないうちに街並を汚してしまっている。(写真23、24)


21

22

23

24

いずれにしても「のぼり旗」は、日本独自の広告媒体として育ってきたのであるが、基本は兎に角目立つことである。このことは重要な目的であるし、表現であるが果たしてこの一方向だけでいいのであろうかが、舟橋の疑問です。
六番目は、舟橋が考えるもう一方の視点です。それは質を表現する、形で表現する事例です。
写真25は、高級車で白と黒しか売っていない中古車販売店です。のぼりは、白地に黒の店名のロゴが入っているだけの、のぼりです。店のコンセプトが明快です。写真26は、BMWの販売店です。のぼりではないですが、旗ですが大変スマートです。写真27は、最後になりますがバリ名のレストランです。バリのぼりには店名も入っていないし、色も地味です。しかしバリだ!と伝わってくるのです。この様な思考が、必要だと私は考えているのです。
このつれづれを読んでいただいた皆様、一度周囲を見回してみて下さい、すざましい状況が見えてきます。そのせいか文章も長くなり、写真も多くなってしまいしました。


25車販売

26BMW

27バリ旗

(著 中部デザイン協会 理事長 舟橋 辰朗 2010/8/30)

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北澤美術館
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北澤美術館新館
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清里北澤美術館
0551-48-5000
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  3/20〜10/26
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  • 【北澤美術館本館】東山魁夷展 風景へのめざめ−信州こころのふる里−